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便利なミシン刺繍
ミシンには刺繍の機能がたくさん搭載されているものもあり、機能が豊富で、もはや人手をはるかに上回っています。通常の直線縫いはもちろん、ジグザグやボタンホール縫いなどもこなす最近のミシンは、刺繍でもかなり充実した機能を搭載しています。
ミシンによる刺繍は、メーカーや機種ごとに使い方が違います。詳しくはマニュアルをしっかりと読む必要があり、慣れるまでは幾らか時間を要するかもしれません。ミシンによっては最初から文字やデザインのデータが内蔵されており、刺繍そのものはすぐにでも始められます。
基本的に、専用の刺繍枠を使って作業します。枠で固定することで、コンピューターが計算した動きをミシンが再現します。
触らない、動かさない
このため、自分で動かしてしまうと失敗することが多く、とにかく触らないことがコツです。自分で動かさず、いかにコンピューターにしっかりと仕事をさせるかが重要です。布を触ってしまうと、縫い目がずれて変な作品が出来上がったり、エラーでミシンが停止することもあります。
ミシン専用の糸を使用するのも大切です。手作業での刺繍には、通常刺繍用の太い糸を使用しますが、ミシンには通らない場合があります。ポリエステル100パーセント、糸の細さは50番程度の糸を使用しましょう。
「ミシン用」と書かれているものや、メーカー指定の銘柄などを選ぶと良いでしょう。刺繍用のミシンでは、布を抑える部分も通常の裁縫ミシンとは異なります。
刺繍専用のミシンというよりはその機能を搭載しているものが一般的であるため、刺繍に使用する際には「上布おさえ」の部品を刺繍用に交換しましょう。特に、ミシンを使用して自由に刺繍しようとする場合、この布を抑える部分の交換は必須です。
ミシンに付属しているはずですが、必要であれば購入しておきましょう。
そばで見守ろう
あとは専用の刺繍枠やアダプターに固定して放置するだけです。ミシンに図案のデータを送信したら、勝手にコンピューターが判断して刺繍を完成させていきます。アダプターや専用の刺繍枠が自動で動き、正確に糸を刺していく様は見ていて楽しいものです。
時には刺し間違いやエラーなどで停止することもあるようです。完全に放置するよりは、そばで見守ると安心でしょう。縫い付けた後からほどくのは至難の業だからです。
糸の交換などもあるため、ミシンのそばからは離れないのが最善です。全自動で刺繍できるため、大量生産や早く生産するために向いています。