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チェーンステッチとは?
チェーンステッチは、見た目がチェーンがつながっているように見えるためにそう呼ばれる技法で、小さな輪っかをいくつも作ってつなげていくパターンが基本ですが、これを線として使用したり面を埋めるためにも使われます。
まず、布に糸を出して玉止めで固定したら、糸を出したところに再び刺します。同じところに刺すため、そのまま最後まで糸を引いてしまうと糸が外れてしまいます。そのため、小さい輪っかを残した状態で次の針を刺していきます。
輪っかがある場所の少し先から針を出し、輪っかに通してから同じ場所に再び刺します。この輪っかからの間隔が狭いほど目の詰まったステッチになり、面を埋める際はより細かく、柔らかく大きいステッチを作る場合は間隔を空けます。
輪っかに通した糸をあまり強く引くと糸が引っ張られてしまい、チェーンらしい丸さや膨らみがなくなってしまいます。ある程度緩めにして、丸さを残すようにしましょう。
きれいに見せるコツ
チェーンステッチのコツは、糸の捻じれを出さないことです。糸が捻じれてしまうと、妙にグニャグニャしたチェーンになってしまいます。チェーンはそれ自体が絡み合うデザインになっているため、チェーンの輪っかが捻じれていると輪が揃っていないように見えてしまいます。
チェーンはきれいに輪っかを作っているのが美しく、これは針を出した部分に刺す際に気を付ければきれいに出来ます。さらに、比較的自由なチェーンステッチとはいえ、チャコールペンなどで下書き線を付ける方が良いでしょう。
チェーンステッチは、まっすぐでなければきれいに見えません。6本よりで太いチェーンステッチであればかなり誤魔化せるものの、細いチェーンステッチではとりわけ歪みがはっきりと見えてしまいます。まっすぐ縫っていくだけの場合でも、下書き線を引いてまっすぐステッチを刺せるように工夫するようにしましょう。
幾何学模様に挑戦する
幾何学模様に取り組む場合は、簡単に言うと左右対称を半分だけ、上下対称にした模様を作ります。まずは直線を基調とした幾何学模様から始めましょう。四角と四角を重ねることで、それなりに幾何学模様に見えるデザインが出来上がります。
この辺をすべてチェーンステッチで刺していきます。四角い渦巻を重ねても良いでしょう。幾何学模様と聞くと難しく感じるかもしれませんが、同じ模様を大小重ねることで、比較的簡単に幾何学模様風のデザインに仕上げられるでしょう。
チェーンステッチは慣れたら楽しい作業です。力加減に十分注意して作業を進めましょう。