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パソコンでデザインする
近年刺繍デザインはもはや、紙に書くものでは無くなりつつあります。パソコンを使用する事によって、非常に簡単かつ短時間で刺繍の図案やデザインを起こすことが可能で、オリジナル刺繍の難易度も大きく下がります。
例えば、専用のソフトやミシンに付属しているソフトを使用して、パソコンで絵を描いたり写真を読み込む方法があります。これらのソフトは、自動でマス目に合わせた図案を作成し、原稿の色に合わせて糸の色を指定してくれるため、非常に効率的にデザインが可能となります。
写真風のステッチやクロスステッチでの作成など、縫い方のパターンも指定することが可能で、仕上がりの雰囲気もボタン一つで自在に作成出来るようになります。
画像の明るさを変えることで刺繍の雰囲気を変えることも可能で、色合いの変化による糸の色の変更なども一瞬で表示してくれます。
ミシンとの連携
こういったデータは、最近のハイテクミシンに送信して刺繍データとして活用するのが一般的です。紙に印刷して自分で刺繍するのも粋ですが、複雑だったりサイズが大きかったりすると、ミシンによる刺繍の方がやはり効率が良いものです。
USB接続やSDカードなどを利用して、ミシン側に送信する事によって、パソコンで作成したデータがあっという間に刺繍になっていきます。あとは機械の指示に従って糸の色を変えていくことで、手作業では何時間とかかるような作品でも、数十分で作成可能です。
手芸としての刺繍の面白みはないかもしれませんが、大量に生産したい場合、速く刺繍を作りたい場合には、むしろ非常に効率的なツールとなるでしょう。もちろん、紙に図案を印刷して、自分で作業していくためにも利用可能です。
利便性では最高
パソコンでは、写真やイラストなど、絵の形式を問わずに図案を作成できるのもメリットです。パソコンに入っている写真を専用のソフトで呼び出すだけで、簡単に図案が作成できます。カラフルにもモノクロにも調整可能で、仕上がりの好みに応じて一瞬で図案を変更するのも容易です。
色や縫い方の指定もでき、好みでいくらでも変更できるため、オリジナル刺繍の図案の作成が非常に簡単です。セピア風にしたりパステルカラーにしたり、色味を濃くしてより鮮やかな刺繍にも作り変えられます。
マス目の数やバックステッチの変更も可能で、マス目単位で移動や変更もできます。これらはミシンに送信して刺繍そのものを簡単にすることも可能で、ますます刺繍の世界も広がるでしょう。面白みがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけ近代化が進んでいる証拠でもあります。